微生物の力で生ごみを分解し、安全な堆肥(たいひ)を作るバイオ式の生ごみ処理機「respo(リスポ)」。
投入する生ごみによって、生成される堆肥が変化するため、自分だけのオリジナルの堆肥が作れるそうです。
その水分量の多さから、輸送や焼却にかかるコストが大きい生ゴミ。日本の66%にあたる1027市町村で、生ごみ処理機購入に補助金を支給するなどの普及活動が実施されています。
リスポでできること
調理・食事のあとで出た生ゴミを使って堆肥を作り、それを家庭菜園などで利用して野菜を作ることで、自宅でのリサイクルループができあがります。しかも有機栽培ですね!
生ごみの処理については、畑などに設置して、生ごみや腐葉土などを投入していくことで堆肥を作る「コンポスト」や、生ごみの水分を温風によって飛ばしごみ捨てを楽にする「乾燥式生ごみ処理機」などがありますが、コンポストは堆肥作りにかなりの時間がかかること、乾燥式生ごみ処理機は電気代が高いことが問題で、どちらもそう簡単にできるものではありません。
そんななか登場したこの「respo(リスポ)」は、家庭向けで、堆肥作りの時間もコストも大幅に削減。
「respo(リスポ)」のなかで生ゴミを分解してくれる菌は、広い意味でわたしたちの胃の中の菌たちと同じ役割を果たしているそうです。つまり、リスポに投入する生ゴミは、わたしたちが消化できるものを、口に入るサイズで、ということなんですね。
詳しくは公式サイトに図解があります。https://respo.green/
使い方も簡単そうです。
リスポの使い方
- Step1(1日目)
- Step2(3日目)
- Step3(5日目)
- Step4(~30日目)
- Step5(30日目)
種菌、発行補助材、水1リットルを入れます。「腐熟モード」を選択、運転を開始します。
2日間置いた後、生ごみを入れます。
5日経つと自動で標準モードに切り替わります。(生ごみが300g以下の場合は手動で「少量モード」に切り替えます)
その後30日目までは毎日生ごみを投入していきます。
30日目に標準ランプ、少量ランプの二つが点灯したら中身を1/3取り出します。攪拌棒が見えなくなるまで発行補助材を投入し、再び「腐熟モード」を選択し、運転を開始します。
リスポの分解には、捨てられるはずだった街路樹などの剪定枝を2年間熟成させる際に採取することができる、発酵力が強くエコなバイオ剤「active bio」(アクティブ バイオ)が使用されているとのこと。植物を分解する土壌から採取しているため、植物の分解に強いのだそう。使い始めの段階から大きな力を発揮し、安定的に分解し始めると、機械の中に菌が十分繁殖するので、追加菌の必要はなく、そのかわり、空気を中に取り込むので発酵補助剤などを月1回程度、投入すれば良いそうです。
補助金の適用
気になるリスポのお値段ですが、オンラインショップでは本体が¥95,904(税込)で販売されています。
自治体によって、前述の通り、生ゴミ処理機購入に補助金が支給されるので、購入の際にはチェックしてみてください。地域によっては¥30,000以上の補助金が支給されるところもあるようです。
発酵補助剤は¥3,240で、約半年分。こちらもオンラインショップで注文できます。
自宅で有機栽培の野菜を作って、食べて、その皮や芯は堆肥にしてまた作って食べて。
家庭でのリサイクルループに挑戦してみたいですね。