真っ暗闇で対話するラジオからなにが見えるのか?

dialog in the dark

なにも見えない暗闇の空間を、視覚障害者のアテンドで探検し、様々なシーンを体験する暗闇のソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。そのラジオ番組が、J-WAVEとのコラボレーションによってスタートするそうです。

7月8日(日)25:00〜はじまるその番組の名は、「DIALOGUE RADIO ~IN THE DARK~」。何も見えない空間で、誰かと対話する経験というのはそうそうないと思いますが、この番組では、番組ナビゲーターとゲストが真っ暗闇の中で対話する模様を収録。話し相手の表情は見えないし、相手に自分の表情も見えない。そんな環境の下で一体どんな対話が繰り広げられ、どんな答えが引き出されるのでしょうか。

暗闇の中で対話をする

ナビゲーターを務めるのは、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を主宰するバースセラピストの志村季世恵さん。そして初回のゲストは、ミュージシャンの藤巻亮太さん。

SNSやスマートフォンで、いろいろなことが「見える」、なんでも「見せる」ことが現代の風潮にさえなっているように思いますが、そんななかでラジオなのに、さらに暗闇の中で対話をする、という試み。とても面白いですね。

放送時間は日曜の深夜。全てのしがらみから離れて本当に「独り」になっている特別な時間です。番組が終わり、夜が明けると新しい一週間が始まります。明日を始める前に、ゲストだけでなくリスナーも自分の心と対話しながら、明日への希望や幸せのヒントを見出す番組を目指します。株式会社J-WAVEプレスリリースより

ラジオを聴くときは、部屋も暗くしてみると良さそうです。

番組概要

放送局:J-WAVE 81.3FM
番組名:DIALOGUE RADIO ~IN THE DARK~
放送日時:毎月第2日曜日 25:00~26:00
ナビゲーター:志村季世恵、板井麻衣子
スポンサー: 東日本旅客鉄道株式会社、日本たばこ産業株式会社、オーティコン補聴器
第一回放送: 2018年7月8日(日)25:00~26:00 
ゲスト:藤巻亮太

ダイアログ・イン・ザ・ダークとは

暗闇の中の対話。鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。仲間の声、乾杯のグラスの音。暗闇のあたたかさ。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のソーシャルエンターテインメントです。参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートである視覚障害者のアテンドにより、中を探検し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなどを思い出します。

1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれたダイアログ・イン・ザ・ダークは、これまで世界41カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験。何千人もの視覚障がい者のアテンド、ファシリテーターを雇用してきました。日本では、1999年11月の初開催以降、東京・外苑前会場(2009年〜2017年8月末まで常設)、浅草橋会場「Tokyo Diversity Lab.」(2017年9月~現在)と、大阪「対話のある家」を中心に開催、これまで20万人以上が体験しています。

ホームページ:http://www.dialoginthedark.com/ 

志村季世恵プロフィール

ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表理事・バースセラピスト。1990年「癒しの森」を故志村紘章と共に立ち上げ、カウンセリングを担当。クライアントの数は延べ4万人を超える。現在は「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の運営に力を注ぐ傍ら、フリーでカウンセリングや、末期ガンを患う人へのターミナル・ケアを行う。「こども環境会議」代表、4児の母。著書に「いのちのバトン」、「さよならの先」(ともに講談社文庫)など