謎のキノコに迫る、図鑑.jpの「テングタケ属キャンペーン」

生物図鑑の読み放題サイト「図鑑.jp」で、テングタケ属のキノコについて専門家が回答してくれる、という「テングタケ属キャンペーン」がはじまりました。

図鑑.jp」は、電子書籍化した図鑑類が読み放題になる会員制サービス。様々な出版社による日本を代表する専門図鑑を中心に、すでに絶版となった図鑑や、一般には入手困難な図鑑など複数の図鑑を横断検索することができます。

boushuでも少し前に「生物専門図鑑の読み放題サイト、図鑑.jpがスゴイです」という記事で、詳しく紹介をさせてもらいました。

今回、発表されたのは「テングタケ属キャンペーン」という、なんともマニアックなキャンペーン。一体どんなキャンペーンなのでしょうか。

専門家が答えてくれるかも

「図鑑.jp」では、いろいろな図鑑を横断検索できたり、前回の記事でも紹介した通り、様々な種類のセミの音声(独唱や合唱などあります)が掲載されている他に、

ユーザーが目撃したり観察した写真などを投稿できる掲示板があり、一部の質問には専門家が回答してくれる、というサービスがあります。

これまでも期間限定のキャンペーンで、「スミレ」「シギ・チドリ」など、生物の種群を絞って、特別ゲストの専門家が集中的にユーザの質問に回答してきたそうです。

そして今回のキャンペーンが、「テングタケ属」ということですが、テングタケ属とは一体、、、なんなのでしょうか。

毒キノコも多いテングタケ属

今回発表されたプレスリリースによると、「日本で見られるキノコの種数は推定で1万種以上。そのうち名前がつけられているのは、2000~3000種程度にすぎません。」

ということは、ほとんどのキノコに名前がついていないことになりますね。

しかも、種を判断するには、「顕微鏡での胞子の観察が必要になるなど、肉眼の見た目だけでの判断は困難。」なのだそうです。

さらに、「近年は、DNA情報に基づく分子系統分類学の発展により、種の分割や統合、属や科の移転が数多く起きており、「分類」もまた、絶えず流動して把握が困難です。」とあります。

記者

どんどん変わっていってしまうなんて、、、なんとも不思議です。

そんな不思議に溢れたたくさんのキノコ・菌類のなかで「テングタケ属」は、比較的「属」の判断がしやすいとのこと。毒キノコも多いのだそうです。

質問・報告掲示板で、回答してくださるのは、千葉中央博物館の吹春俊光先生。

「種名」は分からないかもしれないけど、テングタケ属を見るポイントや、流動的で不思議なキノコ・菌類の状況について、教えてもらえるまたとない機会ですね。

吹春俊光先生は、菌学を専門とし、『きのこワンダーランド』 『くらべてわかるきのこ』 (山と溪谷社)、『おいしいきのこ毒きのこハンディ図鑑』(主婦の友社)などの著書が多数あるそうです。

まさにキノコ博士です。

「図鑑.jp」については、こちらの記事で、詳しく紹介していますので、詳細を知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。

図鑑.jpはこちらです。 
https://i-zukan.jp/

有料のサービスですが、20日間の無料体験期間もあるので、夏休みのこの時期、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

今回のテングタケキャンペーンページはこちら
https://i-zukan.jp/pages/tengu.html

キャンペーン期間は、2018/7/18~9/30です。

記者

山歩きをしていると、見たこともない形や色のキノコを見かけることがあります。うわー、と思って通り過ぎていましたが、ここからはちょっと注意して見てみたいと思います!