古材を“おすそ分け”する。東急電鉄の「駅古材活用プロジェクト」

東急電鉄「駅古材活用プロジェクト」

現在、築66年の東急池上線 旗の台駅。
2019年春の完成を目指して、駅改良工事「木になるリニューアル」が行われているそうです。

さらに、築96年!という池上駅は、2020年の完成を目標に、駅開発工事中。

このそれぞれの工事で、既存の駅に使用している木材(以下、古材)を、駅および沿線で活用する「駅古材活用プロジェクト」が実施されます。

駅利用者や地域の方とともに育んできた、歴史ある木造駅の記憶を未来に継承することや、工事に伴う環境負荷低減(廃材処理時のCO2削減)に寄与することを目的としており、両駅において、開業時から使用されているホーム上の木製ベンチやホーム屋根などの古材を、新たな駅施設にも活用していきます。
東急電鉄プレスリリースより

おすそ分け

さらに、池上線沿線の住民や店舗経営者などを対象に、駅古材の“おすそ分け”もしてくれるんだとか。

この古材の活用には、廃材に新たな価値を付加して再利用することで、地域資源・経済の循環を促す活動を行う「ReBuilding Center JAPAN (リビルディングセンタ―ジャパン)」が協力。
古材活用ワークショップや活用方法のコンサルティングなどが行われる予定です。

東急池上線と言えば、「開通90周年記念イベント10月9日池上線フリー乗車デー」がとても話題になりましたね。
2017年9月から、実施されている沿線の

生活に根付いた地域資源を「生活名所」として選定し、
魅力を掘り起こす「生活名所プロジェクト」
東急電鉄プレスリリースより

の一環だったとのこと。

2018年4月から始まる経営計画の重点施策の1つにも「サステイナブルな街づくり」を掲げている東急電鉄。
沿線の街や人に愛される鉄道、素晴らしいですね。

池上駅ホームの木製ベンチ
池上駅ホームの木製ベンチ

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いい街いい電車プロジェクト http://ii.tokyu.co.jp